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電車の訓練

バスや汽車などの“乗り物”では、
 必ず座席に座るもんだという環境で私はずっと育ってきました。
だから東京へ来た当初は、
 動いている車内で立っているという状態が怖かったんです。

 電車の揺れでつんのめらないように、バスの急ブレーキで転ばないように、
 「吊り革にしっかりとおつかまり下さい」のアナウンスよろしく
 ポールや吊り革をギュッと握りしめながら足を踏んばり気張ってましたよ。

 最初にして最大の壁!だったのは朝の山手線ー田端〜東京間。
 つり革を握りしめ足を踏んばる、という立ち乗りの常識が通用しないんですよ。

 見知らぬ人の全体重を支えて手首をいため、足首をひねり、
 服も髪も気分もボロボロになりながら数日を過ごして学びました。

  とにかく流れに逆らっちゃダメなんだってば!

 乗客が右に振れたら一緒に右にカラダを傾け、
 ブレーキでみんなが前につんのめったら呼吸も同じにカラダを前屈。
 時には娼婦のようにオジサンにぴったり全身をくっつけ(カバンは前)、
 後ろのお姉さんからむ〜んと伝わる重力はそのままオジサンへと橋渡し・・・。

はぁ〜、思い出して書くのもしんどい(笑)。

満員電車での処世術を身につけた今では、電車に乗る機会もあまりなく、
ヨガ教室へ通うために昼間の電車で数分の距離を往復する日々ですが、
その際には車内が空いていも、座席はもちろんつり革も使わずに立っています。

以前テレビ番組で、東京の子 VS 地方の子で体力比べというのをやっていて、
腹筋・背筋・腕力その他のほとんどが自然の中で遊んでいる田舎っ子の圧勝というなか、
都会育ちのモヤシっ子がバランス感覚だけは抜群に良いという結果だった。
(あと動体視力もだったかな?)
なぜなら都会っ子は、幼い頃から電車やバスに立ち鍛えられているから!

 段差も石ころも何もないまっすぐな道路でよく転んでいた私。
 スケート場では尻餅をつき、病院でレントゲンをとった私。
 北国生まれなのに、雪道でよく転び、スキーもスノボも大嫌いな私。

むぉ〜、そうなのです!
電車の中で何にも寄り掛からずにすらりと立つことで、
バランス感覚が磨かれるはずだという妄想にとりつかれています!!!
by ayura_88 | 2005-04-16 04:35
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