言葉に託す気持ち
【お知らせ】
最初はヨガをやったカラダの変化を書くはずの日記が、 なんだかヘンな方向に進みつつある昨今(笑)。 日々のぼんやり考えていることをメインに文章にしてみたくなりました。 ヨガに直接関することではないけど、 ヨガとブログを通じて思考も活発になってきた気がするので、 自分を整理するために、気の向いた時に書いてみるつもりです。 一応【マットの上の迷想】というテーマ別けです(笑)。 暗いこといっぱい書きますから、読みたくない方も多いと思うので、 雅子さんに教えてもらった『MORE』機能を使ってみます。 コメントを頂いてもここはあえて返事しないかも・・・。 たわごとでも読もうかなって酔狂な方は ある時、上司に言われました。 『ayuraさん、“すみません”って言わない方がいいよ』 仕事の用件をオーダーする際に、電話口で何度も『すみません』を繰り返す私に、そう上司がアドバイスしてくれたのでした。 ビジネスの相手は基本的に対等、そして、私がオーダーすることによって利益を得るのは相手側。まだ若い私の謙虚さは大切だけど、会社としての立場もあるし、そこは『お願いします』のひと言で充分だと。 『すみません』という言葉はとても便利で、どんな場合でも(とりあえず)丸く収まる。 外国人が最初に覚えるという曖昧で便利な『スミマセン』は、言葉を知らない私には魔法の言葉に思えました。だからその後の生活でも、無意識のうちに『すみません』と口にしては・・・なんともいえず苦々しい思いが離れませんでした。 『生まれて、すみません』 漫画好きな私は、最初に某ギャグマンガでこの言葉と出会いました。 高校の友だちとの間で地味にこの言葉(とマンガ)がブームになって、ふざけた軽いノリで使っていたけれど、私にはこの言葉の持つねっとりとした湿り気にとても共鳴して、その言葉を追い掛けるように、しばらく太宰治を愛読していたことがあります(笑)。 小学生の頃にいじめで悩んでいた私は、中学になって太陽のように朗らかなTちゃんに出会い、いつも変わらず仲良くしてくれる、その友だちの存在が、天にも昇るほど嬉しいものでした。 それでも楽しく遊んでいる最中に、いきなり、唐突に、こんな【つまらない】私と遊んでくれるなんて、人気者のTちゃんに申し訳ない・・・という気持ちで固まってしまう瞬間があって戸惑っていました。ある日、思いきってTちゃんに『ごめんね、いつも』と告白?すると、最初はすごく驚かれて心配されたけど、(物事をあまり深く考えない)彼女に明るく受け容れてもらえたことが対人関係で自信になりました。 それでも『申し訳ない』という気持ちは消えず、挨拶みたいにその頃の私の定番になっていました。『ごめんね・・・いろいろ・・・ありがとう』。まるで自虐的なギャグみたいに。 人との関わりの中でクッションになる『すみません』は、案外と日本人は安易に使っている。 そして『ごめんなさい』『申し訳ありません』も、謝罪の言葉でありながら、大人になると使い古した潤滑油としても簡単に言っちゃう場合もある。 でも、ときとして無意識に、自分を卑下する気持ちが宿ってしまうから怖い。 いっぱい使っているうちに、どんどん気持ちが小さくなってしまうから怖い。 この意味の違いは他人が一聴しただけではワカラナイのがまた厄介で、そのクセに気づいて直せるのは、言葉を使っている自分だけなのです。 結婚80周年の秘けつは「ごめんなさい」 言葉の意味は、受ける人じゃなくて使う人のココロが決めるもの。 相手を思いやる、やさしい言葉。 『ごめんなさい』も『すみません』も、私はとても好きな言葉です。
by ayura_88
| 2005-06-19 00:03
| マットの上の迷想
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